GW'08
学校で学食に行こうとすると猫がいて、
光がその水飲みに反射し近くの壁にくっきり丸の形で映っていた。
水飲みは、ステンレス製で水が少し残っていてみなもがゆらゆらと揺れていた。
白に黒ぶちの猫がひなたぼっこで丸くなり
唯一動かしているシッポの先と、揺らぐ光をみながら何時間でも
一緒にいた友達と話していれそうだった。
そんな場所を作りたかった。
雰囲気は、どこでも生まれる。
雰囲気は特別な場所じゃなくても生まれるけれど、特別な瞬間や空気感だと思う。
その雰囲気を提供したいと思った。
いつか、桜の木の下で散る花びらを見ながら
虫が鳴く山の中で星を見ながら
ピンクの空の夕焼けに照らされながら
雪の温泉で湯気に囲まれながら
そんな雰囲気で、
作品を囲んでいろいろな人と楽しい話をしたい。
あと真冬の朝、京都の東寺の骨董市でおじいちゃんとおばあちゃんが、
火鉢を囲みながら暖をとっていた情景が忘れられない。
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ひたり・ま、は"ある状況に浸るための空間"です。
この間(ま)はちいさな池をもち、光が床下から池を透り天井を反射し
床に映ります。
池を揺らすと床の光も揺れ空気が揺れます。
空間の揺らぎがこころを動かし記憶を呼び起こし、ある状況をふっと生み出します。
腰を落ち着かせ、醸し出る空気感に浸り、その雰囲気を味わいましょう。
限られた空間の中で、無限の雰囲気を堪能できる空間
そこでの雰囲気を味わうための観念とその道具づくり
過去の 雰囲気を扱った作品 :
** 雰囲喫茶 (2007) ****** * 雰囲気道 (2007) ********
雰囲気 道具 メモ
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